花見の季節!桜を上手に撮る方法
桜の魅力とは
日本の花というと、桜を思い浮かべる人は多いでしょう。
桜は古来より、人々に愛され続けてきました。
その魅力を挙げてみますと、まずは春に咲くということです。
春の花は桜の他にも沢山ありますが、桜が特に魅力的なのは木に咲く花なので艶やかな雰囲気に見え、見ているだけでも華やかな気持ちになるところでしょう。
それに春はちょうど新しい生活が始まる時期でもあるので、桜に祝福されているかのような気持ちにもなるのかおしれません。
そして、色も可愛らしい薄いピンクなので春らしい色ですし、奥ゆかしさに美を感じる日本人の心の良きパートナーになってくれるのです。
これがもし、赤でしたら落ち着かないでしょうし、青系ですと寂しい色になりますから、薄いピンクがちょうど良いでしょう。
また、着物の柄等にも良く合う花です。
小さな花びらの一つひとつも、可愛らしく絵になるのではないでしょうか。
さらに、桜吹雪の美しい様も日本人の心に良くマッチします。
雪の吹雪の激しさとは違い、ハラハラと音もなく散るはかなさは侘・寂(わび・さび)に近いものがあるのではないでしょうか。
桜の魅力を最大限に活かせる撮影方法
美しい桜をより美しくカメラに納めたいものですが、どのように撮影したら最大限の魅力を活かせるのでしょうか。
ポイントの一つですが、バッグは青空にしたほうが良いということです。
曇りだと桜と空の色が同化してしまって、桜が映えませんので、晴れた日に撮影しましょう。
そして、桜にばかりピントを合わせるよりも桜と一緒に写るものにもピントを合わせた方が綺麗に撮れますので、例えば奥にあるお寺にピントを合わせて桜を脇役程度に撮影すると案外うまくいき、桜も綺麗に写るものです。
また、桜の薄ピンク色が映えるように、バッグには暗い色をもってくるようにしましょう。
たとえば、黒やグレーの建物、暗い陰のある場所等を背景にすると良いのです。
また、あえて桜を本当の脇役にして、大きな建物の屋根等をメインに撮ってみると、かえって脇役の桜の薄ピンク色が目立ちます。
その関連で、主客転倒という撮り方もあります。
建物等にピントをしぼって、わざと桜をぼやけた感じに撮るのです。
そうしますと、かえって幻想的で美しいものになります。
これは、あいまいなところに美を見出すという日本人ならではの感性かもしれません。
このようにして、撮った桜の写真はプロっぽい仕上がりになります。
それから、夕暮れの桜はいかがでしょうか。
桜というと、日中や夜桜がもてはやされますが、夕暮れの微妙な時刻の桜の薄ぼんやりとした様も情緒があるものです。
横から、夕暮れの光がさす場所で撮影するのがポイントになります。
最後に、散り桜はご存知でしょうか。
お城のお濠や水たまり、池などに散った桜の花びらが浮いている様です。
プロのカメラマンはこのように、人々に忘れられているような桜にも目を向けます。
たとえば、お濠に丸い形を作って浮いている桜の花びら模様もまた、美しいものです。
お濠の濁った水に薄ピンクの桜の花びらが混ざり、一つの絵画のようになっている様にプロのカメラマンは桜の魅力を感じるのでしょう。